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症例報告

右膝内側副靭帯損傷の症例報告  宇都宮 とば整骨院

右膝内側副靭帯損傷の症例報告  宇都宮 とば整骨院

宇都宮市・とば整骨院に来院された「内側側副靭帯損傷」の症例報告! スポーツアスリートのスポーツ外傷。

名前:T様

年齢:16才 女性

在住:宇都宮市

業種:高校1年生

部活:バレーボール部

 

主訴:右膝関節内側の痛み、腫脹、熱感、限局性圧痛、屈伸動作痛

原因:バレーボールの練習中、着地に失敗した際に転倒

施術内容:アイシング、物理療法、手技療法、テーピング固定

・外反ストレステスト(+)

・マックマレーテスト(ー)

・ラクリマンテスト(ー)

 

【内側側副靭帯損傷とは?】

膝の内側側副靭帯(MCL: Medial Collateral Ligament)損傷は、膝の靭帯損傷の中で最も発生頻度が高い怪我です。スポーツシーン(コンタクトスポーツ、スキー、サッカーなど)や日常生活での転倒時に多く見られます。

◎内側側副靭帯(MCL)は、大腿骨(Femur)の内果から脛骨(Tibia)の内側を結ぶ、幅広く平らな靭帯です。層構造になっており、浅層(Superficial)深層(Deep)に分かれています。深層は膝の「内側半月板」と強固に結合しているのが特徴です。

  • 損傷機序(発生の仕組み)

    • 上の図の矢印が示すように、膝の外側から強い衝撃が加わったり、ステップや着地時に膝が内側に折れ曲がったりする(外反・外旋強制:Knee-in)ことで、内側の靭帯が過度に引き伸ばされて破綻します。

◎臨床的には、膝を20〜30度屈曲した状態での外反ストレステスト(Valgus Stress Test)による関節の緩み(Laxity)や痛みの程度で3段階に分類されます。

  • Grade I(軽度:微細損傷)

    • 靭帯実質に部分的な微細損傷はあるが、構造的連続性は保たれている状態。外反ストレスでの緩み(不安定性)は陰性で、内側局所の圧痛が主症状。

  • Grade II(中等度:部分断裂)

    • 浅層靭帯などの一部が部分断裂した状態。膝30度屈曲位での外反ストレスに対し、明確な痛みとともに、正常側と比べて軽度〜中等度の緩み(関節裂隙の開大)を認めるが、エンドポイント(これ以上開かないという引っかかり感)はある。

  • Grade III(重度:完全断裂)

    • 靭帯が完全に破綻(完全断裂)した状態。外反ストレスに対して著しい不安定性を示し、エンドポイントが消失(軟底感:Soft endpoint)する。

◎MCLは単独損傷が多いですが、強い外力が加わった場合は周囲の組織を巻き込みやすく、以下の合併症に対する精査(MRIなど)が不可欠です。

  • 前十字靭帯(ACL)損傷

    • MCLの完全断裂(Grade III)が起きるほどの強い外反力が加わった場合、上の図にも描かれているように、膝の内部にある前十字靭帯(ACL: Anterior Cruciate Ligament)を同時に完全断裂するケースが多発します。

  • 内側半月板損傷

    • MCLの深層は内側半月板と結合しているため、MCLが引っ張られた際に半月板が一緒に引きちぎられるように損傷することがあります。

  • オドナヒューの三徴(Unhappy Triad / Terrible Triad)

    • 「MCL断裂」「ACL断裂」「内側半月板損傷」の3つを同時に合併した最重度の病態です。強力な外反・外旋ストレスによって発生し、手術適応となるケースがほとんどです。

  • 保存療法の原則(Grade I 〜 II、および単独のGrade III)

    • 急性期はPOLICEプロトコル(固定・保護・早期荷重)に則ります。内反・外反運動を制限し、屈曲・伸展(曲げ伸ばし)のみを許容する「ヒンジ付きニーブレース」を装着し、早期から荷重(体重をかけること)を開始して組織の修復を促します。

  • リハビリテーションの要点

    • 固定期間中の大腿四頭筋(特に内側広筋)の萎縮を防ぐための等尺性収縮運動(セッティング)。

    • ニーイン(Knee-in)を強制する股関節内転・内旋優位の代償パターンを修正するため、臀筋群(中臀筋など)の強化と、足関節・股関節を含めた運動連鎖の再構築を行います。

 

腫脹、熱感、限局性圧痛、外反ストレステスト陽性の為、提携の整形外科である「深沢クリニック」に紹介状。

アイシング、炎症を引かす物理療法、痛みを軽減させる手技療法、関節を安定させるテーピング固定を応急処置として行いました。

施術後は、歩行が出来るようになりましたが、念のために松葉杖を提供し、極力安静を指示。今後の医師の診断次第で、的確な施術を行い、早期競技復帰を目指します。

スポーツ外傷|宇都宮市口コミ高評価・丁寧なカウンセリングのとば整骨院

 

 

執筆者:宇都宮市 とば整骨院 鳥羽秀輔

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