私たちの背骨は、7つの頚椎（首の骨）、12つの胸椎（背中の骨）、5つの腰椎（腰の骨）、5つの仙椎（骨盤の骨）、そして1つの尾骨から構成されています。これらの骨と骨の間には、「椎間板」という軟骨が存在します。

椎間板は、線維輪（せんいりん）と髄核（ずいかく）という組織でできており、柔らかいクッションの役割を担っています。立ったり、動いたり、運動したりする際に、骨と骨が直接ぶつかるのを防ぎ、衝撃を吸収することで、私たちが痛みなくスムーズに体を動かせるようにサポートしてくれています。

椎間板ヘルニアとは、この椎間板に様々な原因で過度な負担が加わり、その一部が変性して髄核が外に突き出してしまう状態を指します。突き出した髄核が背骨の近くを通る神経に触れたり、炎症を起こしたりすると、強い痛みやしびれといった症状が現れます。ヘルニアには様々な程度があり、神経に触れない軽度な状態から、神経を強く圧迫する重度な状態までありますので、患者様の訴える症状も多岐にわたるのが特徴です。

背骨の関節（骨と骨の接続部分）にある椎間板に継続的に負担が加わると、関節内の圧力が高まり、椎間板が変性（潰れてしまう力）を起こし、髄核の一部が関節の外へ突出してしまいます。

椎間板ヘルニアの主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。

・猫背などの姿勢不良: 日常的な悪い姿勢が、特定の椎間板に偏った負担をかけ続けます。
・慢性的な腰痛: 長引く腰痛自体が、椎間板への負担を増大させる要因となることがあります。
・身体の歪みによる背骨への負担: 骨盤や背骨全体の歪みが、椎間板に不均等な圧力をかけます。
・運動不足による筋力低下: 体幹やインナーマッスルの不足は、背骨を支える力が弱くなり、椎間板への負担が増えます。
・内臓脂肪や体脂肪の増加: 体重が増えることで、腰椎への負担が大きくなります。
・交通事故などによる強い外力: 予期せぬ大きな衝撃が、椎間板を損傷させる直接的な原因となることがあります。

一般的な施術（病院や整形外科）

病院や整形外科では、レントゲン検査やMRI検査などで診断後、湿布や痛み止め薬の処方、牽引療法や電気療法といった物理療法による痛みの抑制が中心となることが多いです。症状が重い場合には、神経ブロック注射や点滴などによる治療が行われることもあります。

とば整骨院の施術

とば整骨院では、椎間板ヘルニアの症状改善と再発防止を目指し、以下のような多角的なアプローチを組み合わせた施術を行います。

・筋肉へのアプローチ: 痛みの出ている部位や関連する筋肉の緊張を緩和し、痛みを軽減します。

・身体の歪み調整: 身体全体のバランスや歪みを整えることで、ヘルニア部分への負担を軽減し、改善へと導きます。

・骨格の矯正: 特にヘルニアに影響を与える背骨や骨盤の歪みを矯正し、椎間板への圧力を分散させます。

・EMSによる筋力強化: 弱った筋肉を電気刺激（EMS）で効率的に鍛えることで、体幹を安定させ、再発防止とヘルニア部への負担軽減を図ります。

・食事指導による体重管理: 体重が増加している方には、関節部への負担を減らすため、適切な食事指導も行います。

・提携医療機関との連携: 必要に応じて、提携している医療機関と連携し、より専門的な視点も取り入れながら、痛みと身体の歪みによるヘルニア部への負担軽減を目指します。

宇都宮市のとば整骨院では、患者様一人ひとりの症状と原因を丁寧に見極め、最適な施術プランをご提案いたします。椎間板ヘルニアでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。