四十肩・五十肩とは、正式には「肩関節周囲炎（かたかんせつしゅういえん）」と呼ばれ、肩関節内にある関節包や腱、筋肉などの組織に炎症が起き、腕を上げたり動かしたりすることが困難になる状態を指します。

一般的には、加齢によるものや、肩へのオーバーユース（負担をかけ過ぎた場合）が主な原因だと言われています。

炎症が長く続くことで、肩関節の構造の動きが悪くなり、痛みを伴うようになり、やがて動きに制限がかかるようになります。具体的な症状としては、衣服の脱ぎ着がしにくい、後ろに手が回らない、髪を結べない、夜間寝ている時に痛みで目が覚める（夜間痛）などがあります。

症状は段階的に悪化してくることが多く、ご自身で「様子を見よう」としているうちに悪化するケースが少なくありません。重症化すると、三角巾などで固定・安静が必要となり、回復までに半年から一年ほどかかることもあります。

日常生活の中には、知らず知らずのうちに肩に負担をかけてしまい、四十肩・五十肩を悪化させる原因となる動作が多く潜んでいます。

肩より高い位置での作業動作
建設作業や運搬業などで、高いところに重量物を持ち上げる動作を繰り返す方や、美容師、理容師など、高い位置でハサミなどを反復して使う方は、肩関節に炎症が起きやすい傾向があります。

重い物を持ち上げる動作
介護職や農作業、工場などで重い物を持ち上げることが多い方は、反復的に肩関節に刺激が加わり炎症が起きやすくなります。狭い場所で窮屈な姿勢での作業も同様に負担がかかります。

スポーツ動作
スポーツでは、頭より高い位置に手を上げる動作が多いものほど肩を痛めやすい傾向があります。例えば、野球（投球動作）、バドミントン、バレーボール、テニス（スマッシュなど）などが挙げられます。

四十肩・五十肩の症状は、その重症度によって段階があります。ご自身の状態を把握し、適切なタイミングでの受診を検討しましょう。

微軽度の場合
一過性に肩に負担をかけ過ぎた場合に起きる軽度の炎症です。3日〜1週間ほど安静にしていれば痛みが引くことが多いです。

軽度の場合
筋肉性の炎症が起き、肩を動かすと痛みが出現します。痛みはあるものの、関節の制限はまだ見られません。しかし、この段階で放置すると悪化していくケースが多いため、通院が必要となります。

中等度の場合
関節と筋肉の炎症が強く、肩の可動域に強い痛みを伴う制限がかかります。後ろに手を回す、髪を結べないなど、日常生活に支障をきたし始めるため、通院が必要になります。

重症の場合
関節への高度な炎症、関節内に石灰の沈着などが起こり、痛みが非常に強く、動かすことが困難になります。日常生活に著しい支障をきたすため、専門的な通院治療が必要となります。

とば整骨院（宇都宮市）では、四十肩・五十肩の症状の段階に合わせたアプローチで、痛みの改善と再発防止を目指します。

軽度の場合
軽度の場合は、筋肉の疲労や緊張による炎症が原因ですので、筋肉・筋膜リリースや手技療法によって炎症や症状が減退し、早期の改善が可能です。目安としては、1ヶ月〜2ヶ月程度の治療が必要になります。

中等度の場合
中等度の場合、関節と筋肉の両方が原因となる症状ですので、継続的な施術と合わせて、炎症を悪化させないための身体の使い方や、生活指導も行います。関節面の炎症が強い場合は、整形外科にて注射などの治療が必要となることもあり、2ヶ月〜半年ほどかかる場合があります。

重症の場合

重度の場合は、関節の炎症が非常に強く、筋肉の硬直も顕著なため、三角巾などで固定が必要になる場合があります。整形外科との連携、可能な限りの手技療法と物理療法が必要となり、長期的な治療になります。（半年〜1年ほど）となります。

ご来院頂いた際の症状や、お身体の状態に合せて、施術内容や施術期間の説明をさせて頂きます。

肩の痛みや動きの制限でお悩みでしたら、一人で抱え込まず、ぜひ宇都宮市のとば整骨院にご相談ください。あなたの症状に合わせた最適な施術とサポートで、健やかな日常を取り戻すお手伝いをいたします。